B2B/システム間連携統合プラットフォーム

IBM Sterling B2B Integrator

B2Bプロセスの自動化と統合により、
1日あたり最大1,000万件のトランザクションをサポート

IBM® Sterling B2B Integrator とは?

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IBM® Sterling B2B Integratorとは

IBM® Sterling B2B Integratorは、企業間の電子データ交換(EDI)やシステム間におけるビジネスフローの自動化(EAI)により、企業における全てのビジネスフローの統合管理を行うためのソフトウェアプラットフォームです。

メッセージの交換、フォーマットの変換、蓄積/ルーティング、トラッキング、パフォーマンス監視、セキュリティ管理など、企業間・システム間のビジネス取引を極限まで効率化し、自動化するための包括的なソリューションを提供します。

さまざまな通信プロトコルやEAIアダプタ、およびこれらをビジネスプロセスとして取り込むためのノーコード開発ツール群を利用して、短期間でのシステム構築を実現できます。

プロセスを中心に据えたインテグレーションソリューション

企業内のEAIと企業間のB2Bアプリケーションを容易に統合するBPML(Business Process Modeling Language)をベースに開発されています。ビジネスプロセスを中心に据えたインテグレーションソリューションです。

  • プロセス型自動処理により、データ連携・システム連携に関わる多様な業務プロセスに対応
  • ビジネスプロセス可視化・履歴管理をサポートする一貫性のあるステータス管理
  • プロセス再実行(リスタート・リラン)
  • 長時間に亘るトランザクションや複雑なプロセスの自動化
  • 顧客や取引先とのSLAを担保
  • グラフィカルプロセスモデラ―によるプロセス定義
  • データ交換をトリガとしたイベントドリブン型自動起動

機能・メリット

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IBM® Sterling B2B Integratorは、以下の主な機能を備えています:

1.データ・マッピングと変換:

異なるデータベースやデータ形式・文字コードやプロトコル間でデータをマッピングし、変換する機能を提供します。
これにより、異なるビジネス・パートナーとのデータのやり取りが容易になります。
また、グラフィカルなマッピングツールにより、開発効率はさらに向上します。

2.ビジネス・プロセス・マネジメント:

グラフィカルなビジネスプロセスモデラーによるノーコードでの開発、バージョン管理、バージョン実行、監視、およびパフォーマンスチューニングをサポートします。
これにより、企業はビジネス・プロセスを完全に自動化し、効率を向上させることができます。

3.B2B通信プロトコル・クラウドAPI連携アダプタのサポート:

IBM® Sterling B2B Integratorは、さまざまなB2B通信プロトコルや規格に加え、REST API、JSON Converter、各種クラウドサービス接続アダプタ等のサポートにより、ビジネス・パートナーやクラウド上のシステムやサービスとのハイブリッドな相互運用性を確保します。

※EDIINT-AS2、S/FTP/S、HTTP/S、ebXMLなど

4.セキュアレポジトリを使用した蓄積交換型データ転送(Hub & Spoke):

IBM® Sterling B2B Integratorメールボックスは取引先・システム連携先のあらゆるセキュアなデータ転送プロトコルに対応し、運用の高可用性を実現します。

  1. ①ルーティングルールによるプロセス自動起動
  2. ②階層型レポジトリ構造
  3. ③仮想ルートのサポート
  4. ④データ履歴(世代)管理
  5. ⑤ステータス管理

5.社内外システムのアプリケーション連携(ERPアダプタ・メッセージング):

SAP、Oracle、JD Edwardsなど多数のERP接続アダプタや対応するメッセージングコンポーネントを組みわせる事により、社内外のデータ交換・システム間連携の自動化やアプリケーション統合を実現します。

6.セキュリティおよびコンプライアンス:

データの安全性を確保し、規制要件に準拠するためのセキュリティ機能を提供します。
これは、データの転送中や保存中のセキュリティ上の懸念に対処するのに役立ちます。

7.リアルタイム・モニタリングとトラッキング:

ビジネス・プロセスやデータ交換のリアルタイムのモニタリングとトラッキングを行い、問題が発生した場合に迅速に対応できるようにします。
運用管理者は統合されたダッシュボードからすべての情報を一元管理します。
パフォーマンスのレポートを出力して、結果からチューニングを行う事も可能です。

このような機能を通じて、IBM® Sterling B2B Integratorは企業が複雑なビジネス環境でさまざまデータとプロセスを自動化し、効率を向上させるのに役立っています。

構築イメージ

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多数の構築事例を元に要約した構築イメージとなります。

商社EDIモデル

EDI経由で送信される得意先受注データをERPで取り込み、自動的に仕入先へ発注データを送信するOrder to Orderの仕組みを実現。

  • インターネット経由に各種プロトコルにて取引先とのEDI通信
  • ビジネスプロセスにてフォーマット変換機能を呼び出し、ERPフォーマットへ変換
  • アダプタによりERPへ連携
  • 得意先受注データはERPにより購買発注データへ自動展開され、メールボックスを経由し仕入先へ送信

製造業EAIモデル

生産系・販売系データの企業グループ内システム間自動連係の仕組みを実現。

  • インターネット経由に各種プロトコルにてグループ内システムとの通信
  • メールボックスのルーティング機能により、設定したルールに従いデータを指定したシステムへ自動連係
  • 一部必要に応じてビジネスプロセスにてフォーマット変換等加工を行う
  • データの配信状況確認やエラー通知、リトライ管理等はダッシュボードで行う

構築ツール紹介

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Management Console UI(Dashboard)

  • Webブラウザベースの統合管理コンソール・ダッシュボード
  • インターネット通信や企業間通信における通信セッション・アクティビティ・認証・ステータスや例外情報等を一元管理するフレームワークを実装
画面

通信セッションレコードの閲覧

トラフィックレポーティング(ファイル、転送容量、顧客単位、時間)
認証レポーティング
アクセスコントロールレポーティング

ダッシュボードによるシステム状態の把握

エラーメッセージの一覧表示
リソース使用状況
利用状況

Business Process Modeling UI(GPM)

  • システム連携に関わる業務プロセスを統一されたグラフィカルなインターフェイスで定義することで、システム開発・構築・メンテナンス負荷を軽減し、ITコストを削減。コード開発によりカスタムコーディングを最小化。
画面

複雑・多様な処理フローに対応

コンテンツベース ルーティング
分割・ループ・結合処理
同期・非同期処理
プロセス(処理手順)抽象化によるサブプロセスの再利用
例外ハンドリング(エラー処理)

管理機能

ロジックバリデーション機能
履歴管理(チェックイン・バージョン管理)

多数(300)のサービスやアダプタをサポート

データ変換・データ処理
通信アダプタ
社内連携(EAI)
ヒューマンイインターラクション(Web EDI系)
Eclipseによる自社開発

Graphical Mapping Tool UI(GMT)

  • シンプルなグラフィカルマップエディタを利用し、標準EDI・独自形式・XMLのフォーマット相互変換機能を同一開発環境で実装、操作性を統一し開発・生産性の向上を実現
  • 業界スタンダードメッセージは新旧バージョンの雛型を提供(EIAJ、ANSI、EDIFACT、その他業界標準)
画面

データベース・ERP連携

JDBC対応データベースと直接マップ可能
分割・ループ・結合処理
SAPレポジトリからIDOC/BAPIインターフェイス用のメタ情報を取り込み可能

あらゆるフォーマットをAny-to-Anyで相互変換

<サポートフォーマット>

XML(DTD、Schema)
EDI(ANSI X12、EDIFACT、CII、その他)
自動車業界グローバル標準(EDIFACT、ODETTEI、RND等)に対応
独自フォーマット(固定長、CSVなど)
金融標準メッセージ(SWIFT等)に対応

データ検証

データ型/キー項目有無/必須項目などのチェックが可能

スタンダードルール

データ型/桁変換、定数/計算結果のセット、テーブル参照、プロセスデータとのデータ受渡しなど、通常フォーマット変換でよく使用される機能をGUIから設定

拡張ルール

if-then-else、Booleanロジック、条件指定、定数、外部テーブル参照、カスタムプログラムの呼び出し(users exits)など、複雑な処理・ユーザ固有のロジックを組み込む場合に、スクリプトで記述が可能

稼動環境

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「IBM® Sterling B2B Integrator」の稼働環境は、以下の通りです。

プラットフォーム Microsoft Windows Server 2016 R2 , Windows Server 2019 または Windows Server 2022
JDK要件 IBM JDK 8.0.7 (64 ビット)
データベース Microsoft SQL Server 2014
Microsoft SQL Server 2016
Microsoft SQL Server 2017
Microsoft SQL Server 2019
Microsoft SQL Server 2022

Oracle Database 11g
Oracle Database 12c
Oracle Database 18c
Oracle Database 19c
Oracle Database 21c
Azure SQL Database
JDBCドライバー要件 Oracle の場合:Oracleサイトより対応するバージョンをダウンロードして使用してください。
Microsoft SQL Server のバージョンに関係なく、Lightweight JDBC Adapter を使用している場合は、SQL Server JDBC ドライバー 4.0 を使用してください。
仮想化サポート VMware ESX、VMware ESXi、VMware vSphere、Citrix Xen Hypervisor、KVM、および Microsoft Hyper-V Server仮想化メカニズムを一般にサポート
管理用ブラウザ Google Chrome
Microsoft Edge
Mozilla Firefox
Mozilla Firefox ESR

関連ソリューション

※IBM® Sterling B2B Integratorは、IBMの商標または登録商標です。
※SAP及びその他のSAPの製品やサービス、並びにそれらの個々のロゴは、ドイツ及びその他の国におけるSAP SE(又は SAPの関連会社)の商標若しくは登録商標です。
※ORACLEは、Oracle Corp.の登録商標です。
※Windows Server、SQLServer、Microsoft Edge、Hyper-V、Azureは、米国Microsoft Corp.の米国及びその他の国における商標または、登録商標です。
※その他記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。

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