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アズビル株式会社アズビル株式会社 様

取材日:2019年07月

KPIMart
導入事例

業種
精密機器
キーワード
  • ERP
  • BI
アズビル株式会社

azbilグループのSAP ERPデータをBIツールで連携し活用。
日次で実績データを把握できるようになり、業績予測の精度が格段にアップしました。

グローバルに展開する計測制御機器メーカーのアズビル株式会社(以下、アズビル)は、azbilグループの業績管理システムとグローバル連結決算システムにおいて、「SAP BusinessObjects」をベースとしたBIテンプレート「KPIMart」を導入し、活用されています。
導入の経緯と効果について、業務システム部 部長 出羽 伸也氏(写真左)、同部 システム開発グループ グループマネージャー 石切 聡氏(写真右)、同部 システム開発グループ システム開発1チームチームリーダー 長尾 文憲氏(写真中央)に詳しく伺いました。

アズビルの業態

- アズビルの事業内容について教えて下さい。

アズビルは1906年の創業以来、オートメーションを軸として活動してきた計測制御機器メーカーです。azbilグループの中核として、“計測と制御”の技術をもとに、人々の安心・快適・達成感と地球環境への貢献をめざす「人を中心としたオートメーション」を追求。建物市場でビルディングオートメーション事業を、工場やプラント市場でアドバンスオートメーション事業を、ライフラインや健康などの生活に密着した市場において、ライフオートメーション事業を展開しています。また、一層の成長に向けて、海外市場においても積極的に事業を展開しています。従業員数は 9,607名(連結 2019年3月末現在)、売上高は 2,620億円(連結 2019年3月期)です。

アズビル様外観

KPIMartの活用法について

- アズビルでは、KPIMartをどのように活用されていますか。

現在、海外ビジネス強化のため、azbilグループの基幹システムをSAP ERPに統一するプロジェクトを進めており、すでに、アズビル本社、タイの生産子会社と販売子会社、韓国の販売子会社、国内の販売子会社の計5社で導入が完了しています。このSAP ERP導入会社を対象とした業績管理システムとグローバル連結決算システムを、SAP BusinessObjectsとKPIMartを活用して刷新しました。各システムはクラウド環境(AWS)で稼動させており、SAP BusinessObjectsで構築した業績レポートについては、タイ、韓国、国内の子会社の合計で約340名が利用しています。

出羽氏

「連結パッケージの一部自動作成及び連結システムへの連携により、連結決算作業の効率化を実現できました」出羽氏

システム概要図

システム概要図

KPIMart導入の理由~SAP ERPのデータ活用に必要だった

- 業績管理システムの構築経緯について教えて下さい。

従来は月末に、各子会社から業績データをエクセルに転記して送ってもらい、それを手作業で二次加工してレポート化しており、効率がよくありませんでした。システム化したかったのですが、アズビルが既存構築していた業績管理システムはマルチカンパニーやマルチ通貨には対応しておらず、そのシステムを海外子会社に展開することはできませんでした。

そこで、SAP ERP統一プロジェクトを機に、親和性の高いSAP BusinessObjectsとKPIMartを導入して、新たな業績管理システムを再構築することとしました。

具体的には、SAP ERPのデータベースから更新データを抽出し、販売、購買、在庫、BS、PLといった項目に分けて整理したり、レポート出力やデータ加工したりするためのテンプレートとして活用しています。

- グローバル連結決算システムの刷新経緯について教えて下さい。

従来の連結決算システムは業績管理と同様、海外子会社から決算データをエクセルに転記して送ってもらい、アズビルで手作業によるデータ入力をしていました。連結決算の効率化と品質向上を図るためにも、人手をなるべく介さずに決算データを連携させたいという課題がありました。そこで、SAP ERPからのデータ自動連携を見据えて連結システムをリプレイスし、子会社からの決算データの受渡し部分において、SAP BusinessObjectsとKPIMartを活用して、データを抽出・加工・連携する仕組みを構築しました。

- それぞれにKPIMartを導入された理由は何でしょうか。

KPIMartは以下の条件を満たしていたからです。

1.SAP ERPのデータの分析、活用に必須

SAP ERPの内部データ構造はブラックボックスのため、自社開発でのデータ活用基盤を構築するのは困難でした。SAP BusinessObjectsをベースにSAP ERPのデータ分析に必要な処理が事前定義されているKPIMartを活用することで、短期間でデータ分析基盤を構築することができます。

2.SAP以外のシステムからもデータ収集可能

現在、SAP以外のERPを使っている海外子会社も多く、すべてのデータを統合する必要がありました。KPIMartはSAP以外のERPデータを収集できるアップローダ画面があり、様々な形式のERPデータを統合して活用できました。また、海外では顧客管理システム(SAP C4C)他、社内システムの連携も実現できました。

3.大量のデータ処理が可能

夜間の限られた時間内での、SAP ERPからのデータ抽出が必須でしたが、KPIMartは差分抽出に対応していたため、SAP ERPに負荷をかけず短時間の夜間バッチを実現できました。また、KPIMartのDWHがカラムストア型DBであるSAP IQを採用していることから、大量のデータ検索においてもストレスなく表示・閲覧することができました。

4.カスタマイズが可能

KPIMartはカスタマイズが可能で、アズビルの用途に応じて開発ができることも評価しました。

JFEシステムズをベンダーに選んだ理由~SAP BusinessObjectsに精通していた

- JFEシステムズをベンダーに選ばれた理由は何でしょうか。

大きく2つの理由を挙げることができます。

1.SAP BusinessObjectsに精通していた

JFEシステムズはSAP BusinessObjectsをベースにしたBIテンプレートKIPMartを開発しており、SAP BusinessObjectsの豊富な導入実績やノウハウがありました。アズビルでは、先行してSAP BusinessObjectsを導入していましたが、処理に時間がかかっていました。製品仕様と思っていたのですが、JFEシステムズは、他のベンダーでは対応できなかったチューニングをうまく行ってくれ、夜間バッチのスピードやレポート表示のスピードを大幅に改善してくれたという実績がありました。

2.共同開発・スキルトランスファーが可能だった

アズビルでは、ベンダーロックインを防ぎ、また、環境の変化等に迅速に対応するためにシステムをできるだけ内製する方針をとっています。業績管理システムについても、初めのタイ子会社に導入した後は、自社で他の海外子会社に横展開するつもりでした。そのため、導入に際して、共同開発とスキルトランスファーを条件にしていました。ベンダーとしてはアズビルが内製してしまうと売上げに結びつかなくなりますが、オフショアの開発会社の社員にスキルトランスファーする条件をJFEシステムズは快諾してくれました。

石切氏

「人手をなるべく介さずに、SAPの決算データを連結決算システムと連携させたいと考えていました」
石切氏

導入の効果~作業期間が従来の1/4に

- 導入の効果について教えて下さい。

大きく以下の2つの効果が出ています。

1.実績データを早期に把握できるようになった

従来は、当月の状況が把握できるようになる月末頃にレポートが送られてきましたが、現在は日次でレポートが見えるので、実績データ把握までのスピードが格段にアップしました。受注残や案件残といった業績データがリアルタイムで可視化できるようになったので、見込・業績着地点管理の精度が上がり、業績予測も適宜、行えるようになりました。

2.業務効率と業務品質がアップした

従来の連結決算は人海戦術で乗り越えてきましたが、システム刷新後は速やかに連結決算システムにデータを流せるようになりました。子会社による月次毎、四半期毎の連結パッケージ作成において2~3日要していた作業及び、アズビルによる連結システムへの入力作業の削減により、連結決算作業における一定レベルの効率化を実現できたと考えております。また、データの管理が、エクセルを用いた手動管理からシステム管理に変わったため、業務品質もアップしています。

- スムーズにデータ活用できるようにするため、どのような工夫をされましたか。

業績管理システムの現地トレーニングでは理解度を高めるため、SAP ERP本稼働から1ヶ月後に実データを使い実施しました。テストデータだと実感がわかず、なかなか身に付かないからです。レポートは約10種類ありますが、トレーニングの結果、すべてスムーズに作成・表示ができるようになりました。

社内の評価~SAP ERPを使い倒すことができるツール

- 社内の評価はいかがですか。

レポート作成の基盤ができたと評価されており、これまで利用していなかった部門から、データ分析のために閲覧権限を与えて欲しいという要望が来るようになりました。KPIMartはSAP ERP、SAP BusinessObjectsを使い倒すことができるBIテンプレートで、業務システム部としては、データ活用のために必須だと考えています。

- JFEシステムズの対応はいかがでしたか。

JFEシステムズは、共同開発の過程で惜しげもなくスキルトランスファーをしてくれました。おかげで開発ノウハウを蓄積でき、韓国子会社にSAP BusinessObjectsとKPIMartを自力で導入できるなど、今では難解な開発案件であっても独力で課題を解決し、開発を完了できるレベルとなっています。

また、JFEシステムズは、スキルトランスファーしたからそれで終わりというのではなく、アズビルで手に負えない課題が生じたときは適切なサポートで助けてくれており、とても感謝しています。

長尾氏

「JFEシステムズからスキルトランスファーをしてもらったので、現在は自前でSAP BusinessObjectsの開発ができるようになりました」長尾氏

今後の予定とJFEシステムズに対する期待

- 今後のお取り組みの方向性について教えて下さい。

今回、SAP BusinessObjectsとKPIMartを導入することでデータ活用の道が開かれました。さらに、セルフサービス型BIなど、データ活用を促進する仕組みを作っていきたいと考えています。その一環として、まずは、海外子会社で作成しているレポートを、アズビルでもデータ閲覧して作成できるようにすることや、レポートの充実化を考えています。

- 今後のJFEシステムズに対する期待について教えて下さい。

アズビルでは今後、国内関連会社を皮切りにSAP S/4HANAを導入する計画ですが、そのデータ活用基盤は、このSAP BusinessObjectsとKPIMartを使う予定です。SAP S/4HANAはSAP ECCとはテーブル構造が違います。その対応方法についても専門家の立場から提案してもらえればと思います。今度ともよろしくお願いいたします。

- お忙しい中、貴重なお話しをありがとうございました。

※ 実績紹介に記載された情報は取材時点のものであり、お客様の社名などが閲覧される時点で変更されている可能性がございますがご了承ください。

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