トップメッセージ(ダイバーシティ)

トップメッセージ

多様性を受容し、協働し 新しい価値を生み出す

多様性(ダイバーシティ)の本質は、すべての人間が持つ多様なバックグラウンド・考え方を受容し、協働することによって新しい価値の創出を目指すものです。価値というと、まず売上や利益というお金で測れるものを想像しますが、それだけではありません。例えば、満足感・やる気、チーム全員で同じ目標のために邁進する一体感や達成感、などの「目に見えないもの」を実現し、感じることも大切な価値です。一人一人が潜在能力を解放し、自分の力を再発見する喜びを味わえる環境を整えることも価値の一つと言えるでしょう。その延長で、社員の満足度向上、役員・管理職構成の多様化、会社の業績向上、創造性の発揮、優秀な人材の獲得、イノベーションなど世間で見聞きする効果が得られれば、更に素晴らしいことです。

DEIは包括的アプローチ

大きな構造変化が世界規模で進行し、世界はものすごいスピードで変化しています。その変化をうまく取り入れて、ベネフィットとして享受したいと思っています。DEI(Diversity:多様性、Equity:公平性、Inclusion:受容・包摂)も世界から学ぶべき一つの考え方です。多様性は受容・包摂(インクルージョン)とセットになって初めて意味を持つコンセプトであり、あらゆる人間の能力を解き放つことにつなげたいです。

一つ一つの経営課題に個別に対策を練ることも大切ですが、包括的なアプローチとしてのDEIも有効な施策です。社員満足度の向上などにも確実に繋がっていき、目に見える効果が感じられることでしょう。だから、今やるべきなのです。

「フェアネス」を大切に

人は様々な固定観念に縛られています。ですが、最後は自身がどうありたいかが問題であり、そこで私はフェアネスを大切にしたいと考えます。業務の執行にあたって、個人の基本的・本質的な能力に大きな差はないと信じています。男女間においても、当然、差はありません。あるのは経験の違いと、接している情報の量的・質的な違い、そしてそれらを言語化・スキル化できるスピードの違いです。もし同じような経験をし、同じような情報に接する機会があり、言語化とスキル化についてのサポートを受けられるのであれば、各人が発揮できる業務執行能力は中長期的に見れば大差なくなるでしょう。そのための環境整備が私の仕事だと思っています。より多くの社員が活性化した状態で職務に励むことができれば、組織としてのパフォーマンスが更に上がり、社員の幸福感も高まり、より多くの人材が育っていくはずです。

一人一人の経験・価値観を組織の力に

確実に成果につながるフォーミュラは存在しませんが、基本的な考え方だけは統一しています。それは、一人一人の社員がいろいろな考え方や経験、価値観を持つ存在であることを当然の前提とした上で、それらをうまく利用して組織の大きな力に変える努力をすること、そしてその成果を社員全員で享受することを最大の目的とすることです。一人一人の多様性を受容し、包摂を意識的に行うことで、社員の持つ潜在能力が自然と発揮される環境を構築することです。現場で仕事をしている社員が持っている最新の生々しい情報を多様な経験や考え方と結合して、柔軟性とスピード感を持って問題解決を図ることは、優れた効率性を発揮するでしょう。そのためには、情報をもっとオープンにして基本データを共有し、誰でも自由に発言でき、皆で一緒に考え、チームで一致団結して前向きに行動する組織文化をこれまで以上に育んでいくことが重要だと考えています。

これは何も正式な会議の場だけの話ではなく、職場での立ち話やちょっとした少人数ミーテイングにも当てはまることです。若い社員の皆さんには、上司や先輩にどんなことでも質問してほしいですし、また管理者も様々な疑問が職場から発せられるような環境作りにも取り組むことで、職場単位で「対話」が拡大し、深化していくことを期待します。

その上で、多様性を一つの方向に統合するための強力な磁力が必要と考えており、当社が存在し社員が働くための目的(=パーパス)をシンプルな言葉で明確にしたいと考えています。

対話を通じた意思疎通を

2021年プロ野球日本シリーズで優勝した東京ヤクルトスワローズの高津 臣吾監督が書いた『二軍監督の仕事』に以下の一節があります。「選手育成のためにはしっかりとしたプランが必要になるが、現場ではプランを充実させるために言葉が重要性を持ってくる。野球は言葉のスポーツである。普段から言葉で確認しあい、意思疎通を図っておくことがプレーの精度を高め、組織としての強さを発揮できるようになる」。この意思疎通が非常に難しいのですが、そのためにはとにかく監督・コーチと選手の間に信頼感があって、監督・コーチから選手に宿題を投げかけて考えさせ、それを根気よく見守ることで選手のやる気を引き出すとあります。同時に、選手に求めたいことは監督・コーチに質問することだといいます。これが意思の疎通につながるようです。

職場でも同じだと思います。仕事をよりうまく回していくために、対話を通じて意思疎通を図るべきです。それを可能にするのが対話しやすい職場の環境作りだと思います。否定しない、意にそぐわないことも一つの考え方として尊重する、他の代替的な考え方を紹介する、選択のための方法論を示す、選択の結果を公平に評価する、同じ目的に向かっていることを確認する、納得感を持たせる、等々を心掛けることが大切です。

日々の仕事にDEIの意識を

社内の様々な場面で、DEIに関して、日々の仕事をする際に具体的に何をすべきなのかを考えるよう伝えていきます。そして、多様性の樹がしっかりと土壌に根を下ろし、枝葉をつけ、花を咲かせて、果実を実らせることができるように、取り組みを継続していきたいと考えています。

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