2022年度 決算説明会(スクリプト)

2023年4月27日(木)、当社は2022年度通期決算を発表し、機関投資家およびアナリスト向け2022年度決算説明会をオンラインで開催しました。
本ページでは、説明会のスクリプトを公開します。

表紙

表紙

皆さんこんにちは。JFEシステムズの大木です。 本日は私共のオンライン決算説明会をご視聴いただき、誠にありがとうございます。
本日15時に決算、ならびに6月の株主総会にお諮りする期末の配当見通しにつきまして公表いたしました。これから資料を使いまして、詳細をご説明いたします。

目次

目次

まず本日のご説明の構成です。初めに「2022年度決算概要」をご説明した後、「2023年度の業績見通し」ならびに「株主還元」、そして最後に「トピックス」についてお話します。

2022年度 決算概要

2022年度 業績(連結:前期比)

2022年度 業績(連結:前期比)

初めに2022年度決算概要です。
2022年度連結売上高は564億7,200万円、前期比60億7,700万円の増収、率にして12.1%増となりました。

経常利益は62億8,200万円、前期比6億3,800万円の増益、率にして11.3%の増、親会社株主に属する当期純利益は43億2,300万円、前期比5億9,900万円の増益、率にして16.1%増となりました。

全ての事業部門で売り上げが伸長し、特に鉄鋼部門の「製鉄所システムリフレッシュ」の進展が増収に大きく寄与しております。これにつきましては次のページでご説明いたします。
また、売上高の増加に伴い利益が増加し、これが処遇改善等の費用増をカバーしたことで、昨年並みに高い経常利益率11.1%を確保することができました。

2022年度 事業別売上高(連結)

2022年度 事業別売上高(連結)

このページは、2022年度の事業別の売上高を連結ベースで示したものです。
まず一番下の赤で示しました「鉄鋼部門」は、前期比230億円から271億円と、41億円の増収となりました。率にしますと約17%の増です。JFEスチールの「製鉄システムリフレッシュ」のさらなる進展が要因です。
青で示しました「一般顧客部門」は、164億円から168億円と、4億円の増収となりました。率にしますと約2%の増です。

続きまして緑色で示しました「基盤部門」は、69億円から78億円と、9億円の増収となりました。率にしますと13%の増です。これは、一般顧客向けのインフラ構築の仕事の増加が要因です。

最後にオレンジ色で示しました「子会社」は、41億円から48億円と、7億円の増収となりました。子会社であります、JFEコムサービス株式会社、そして株式会社アイエイエフコンサルティング、2社とも順調に売上高を伸ばしております。

  

その結果、全体としまして、連結売上高565億円と、前期比60億円を超える増収となっております。

2022年度 経常利益増減の要因(連結)

2022年度 経常利益増減の要因(連結)

2022年度の経常利益増減の要因分析です。
左側が、2021年度の実績である56億4,000万円、右側が2022年度の実績である62億8,000万円、その差6億4,000万の増益の解析になっております。

まず、売上高の増加に伴います、限界利益増の効果が13億8,000万円ありました。これに対し、研究開発の増、また従業員処遇の改善コストなどの増が7億4,000万円あり、差し引きプラス6億4,000万円が残った形になります。従いまして、売上増の影響が中長期的な成長のための研究開発、ならびに従業員の処遇改善のコスト増を充分に補って、余りがあった構造になっております。

2023年度 業績見通し・株主還元

2023年度 業績見通し(連結:前期比)

2023年度 業績見通し(連結:前期比

続きまして2023年度業績見通しと株主還元についてご説明いたします。
まず、連結ベースの2023年度の業績見通しを、前期比で示しております。まず数字ですが、売上高は570億円と、前期比5億2,800万円、率にして0.9%増、ほぼ横ばいのイメージになります。

経常利益は61億円と、前年比1億8,200万円、2.9%減となる見通しです。また、親会社株主に帰属する当期純利益につきましては41億5,000万円と、前期比1億7,300万、率にすると4%減となる見通しです。

現状、システム開発事業は非常に堅調な状態が続いております。堅調なマーケットの状況を踏まえまして、売上高につきましては、中期経営計画の最終年度2024年度の目標値570億円を一年前倒しで実行するという計画で考えております。また、利益は生産性の向上による増益要因がありますが、社員労務費および開発パートナーの外注費の増を織り込みまして、若干の減益の見通しとなっております。

2023年度 事業別売上高見通し(連結)

2023年度 事業別売上高見通し(連結)

2023年度の事業別売上高の見通しを示しております。
ご覧の通り、鉄鋼部門、一般顧客部門、基盤事業部門、子会社それぞれ数字を示しておりますが、ほぼ前年度と横ばい程度です。 子会社のプラス4億円は、子会社であるJFEコムサービスの売上高の増が主な要因です。 また、鉄鋼部門につきましては、「製鉄システムリフレッシュ」が、非常に高いレベルで継続する前提です。

2023年度 経常利益増減の要因(連結)

2023年度 経常利益増減の要因(連結)

2023年度の経常利益の増減要因をお示ししております。
左側が2022年度実績である62.8億円、そして右側が2023年度見通しである61億円、その差マイナス1.8億円の分析となります。 今回売上高増の見通しが、非常に小さい金額ですので、売上増の影響、また粗利の改善効果がございますが、ブルーで示しました通り、プラス効果は大体2.3億円程度にとどまります。

一方、労務費ならびに外注費の増、ならびに募集費、育成費の増といったコスト要因のアップが4.1億円ございまして、差し引き1.8億円の減益と見通しております。

業績推移(連結)

業績推移(連結)

こちらのグラフは、2014年度から2023年度の連結業績推移と見通しを10年分お示ししたものです。
ご覧の通り、ほぼ一貫して右肩上がりで推移しておりますが、、2023年度連結売上見込みは570億円、経常利益61億円です。下にございます、ROS、ROEの数字をご覧いただきますと、ROSは5年連続で10%を超える水準になる見通しです。 また、ROEは、6年連続で15%を超えるレベルの数字となる見込みです。

株主還元

株主還元

株主還元です。 2022年度につきましては中期計画の配当方針でございます、配当性向35%程度という考え方に基づきまして、97円/株での増配を予定しております。 これまで直前予想ということで90円の配当を公表しておりましたが、今回の上振れの結果を踏まえまして、期末配当を増配することで、年間では97円の配当に増配したいと考えております。

棒グラフをご覧いただきますと、2022年度につきましては、すでに中間配当として40円の配当を実施済みですが、年間では97円、期末配当は57円で株主総会にお諮りする予定です。 また、2023年度の予想につきましても、先ほどを示しました、23年度の純利益に基づきまして、配当性向35%程度という考え方に基づきまして、配当額は92円を予想しております。

トピックス

SCM(サプライチェーンマネジメント)事業の拡大

SCM(サプライチェーンマネジメント)事業の拡大

最後にトピックスです。
まず1つ目は、SCMサプライチェーンマネジメント事業の拡大についてご報告します。 当社のSCM事業は、キナクシスジャパン社「Rapid Responce(ラピッドレスポンス)」というパッケージソフトを主体として展開しています。 このパッケージソフトは、シミュレーションを通して、最適な需給計画を立案できるという強みがあり、当社では2017年から主要な自動車メーカー様の受注の関係が始まり、その実績を評価され、昨今におきましては、半導体関連企業にも仕事の範囲が拡大中です。

事業規規模を棒グラフでお示ししておりますが、ここ3年程度は半導体関連の会社様への受注が拡大しております。金額についてはご説明を控えますが、、2019年度内では約2倍のレベルまで到達しており、我々としても非常に伸びている事業として大切に今後も伸ばしていきたいと考えています。

ローコードビジネスへの参入状況

ローコードビジネスへの参入状況

2つ目は、ローコードビジネスの参入です。
当社は2019年、ローコード開発プラットフォームであります。OutSystemsを採用しまして、この事業に参入いたしました。 2021年にOutSystemsジャパン社とパートナー契約を締結し、事業を展開しているところです。

OutSystemsは、豊富なユーザーインターフェースおよびテンプレート群が非常に優れており、これが予め準備されております。ニーズに合ったアプリケーションを作成できるという強みがあり、現在のところは左に示しました通り、自動車メーカー様大手1社、半導体関連2社、その他3社に採用頂いており、棒グラフにお示ししました通り、この3年間で3倍弱のレベルまで拡大しております。

多様性に向けた取り組み(女性役員の就任内定)

多様性に向けた取り組み(女性役員の就任内定)

最後3番目は、多様性に向けた取り組みとして、今回、新たに独立役員として女性の取締役を6月株主総会で選任いただきたいというご提案を申し上げたいと思います。当社は2023年6月の株主総会におきまして、取締役2名、監査役2名の就退任を予定しており、うち1名は女性の候補者となります。

緑色で示したところが今回の新任候補者でございます。 まず笹井 一志でございます。笹井は、社内の取締役ということになりますけれども、鉄鋼部門の総括をする役割を担っており。常務執行役員でございます。 また、保々 雅世さんは独立取締役として、矢野 正吾取締役の後任として就任いただく予定でございます また、2月28日にすでに公表しておりますが、独立監査役といたしまして、我妻 由佳子さん、それから今回、稲永監査役の後任として、江里 健哉氏を予定しています。  

取締役のそれぞれのスキルマトリックスは、ご覧の通りです。ほぼバランス良くそれぞれのスキルを各自保有していると思いますので、それぞれの役割を果たしながら取締役会で充分な意見を活発に交わしていきたいと考えています。

以上です。