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株式会社大丸株式会社大丸 様

取材日:2005年04月

FiBridgeII (ファイブリッジ ツー)
導入事例

業種
小売
キーワード
  • 電子帳票

経営企画部と情報システム部から見た「電子帳票システム」の評価。

百貨店の老舗、大丸は2004年まで3期連続で最高益を更新した。
好調の原動力は、FiBridgeIIによる帳票コスト削減を含む、販管費の徹底引き下げである。
だが経営企画部の田中氏、岡田氏は「電子帳票は今後、お取引先に『大丸の意思』を伝えるツールにもなりうる」と語る。

経営企画部の視点から見たFiBridgeIIについて、大丸経営企画部の田中洋部長と岡田圭司部長に、お話を伺った。

第1部 経営企画部からの視点

「電子帳票には、コスト削減の他にも、様々な可能性があるのではないでしょうか」

大丸 経営企画部 田中 洋 部長 岡田圭司 部長

導入背景

3期連続で最高益を更新。その絶好調の原動力は・・・

- 一般には構造不況業種のイメージが強い百貨店業界ですが、大丸は2004年まで3期連続で最高益を更新、グループ会社も全て黒字化させるなど絶好調です。この好業績の原因は何なのでしょうか?

主な要因は、販売管理費の徹底削減です。現在、売上高に対する販管比率は22.7%であり、業界の中ではトップクラスの水準です。

- 帳票コストは販売管理費に該当します。ということはFiBridgeII採用による電子帳票化も、大丸の販管費削減に貢献していると考えて良いのでしょうか?

もちろんそう考えていただいて結構です。FiBridgeII採用によるコスト削減額は年間約3000万円に及びます。この3000万円をもし売上からの純利として上げようとすれば、どれほどの苦労をしなければならないことか。

仮に経常利益率3%と仮定したとして10億円の売上げを上積みしなければなりません。それを考えれば、FiBridgeIIとJFEシステムズは大丸の業績改善に大いに貢献してくださったと思います。

『定食から食材へ』、『プロダクトアウトからマーケットインへ』
・・・変わりゆく情報提供のあり方

- FiBridgeIIについて、経営企画部の視点から見て運用、導入で苦労したのはどんな点ですか?

労した点は二つあります。一つは“社員の帳票に対する意識を変えること”、もう一つは、“情報をどこまで誰にまで公開するかというセキュリティ”の問題です。特に後者は今なお検討課題です。

- “社員の帳票に対する意識を変えること”という課題についてくわしく教えていただけるでしょうか。

以前は、受身で待っていても、売上データなどを印刷した紙の帳票が、自分の所に回付されてきていたわけです。封を切って、帳票を見て、フンフンなるほどねと言っていれば良かったわけです。しかし電子帳票になると、自分で積極的にアクセスしない限り、何の情報も手に入らないのです。この変化は、情報は職制を通じて届けられてくるものだと思いこんでいる人には、なかなか受け入れられないようです。必要な情報は自分で取りにいくスタイルに慣れることが必要ですね。

開店280年の歴史を誇る心斎橋店

開店280年の歴史を誇る心斎橋店

導入後の効果

「電子的一枚もの」使って協力企業と情報共有を

FiBridgeIIについては、これまでコスト削減という「守り」の部分で活躍してもらいましたが、これからは「攻め」の役割を期待しています。

- 具体的には?

まず情報を通じてお客様の本当の姿を知り、顧客満足向上に役立てたいということが一つ。もう一つはテナントや仕入先などのお取引先各社との情報共有において、電子帳票に活躍してほしいと思っています。

- 販売データをお取引先に公開していくということですか?

おおざっぱにはそういうことです。上層部からも、マーチャンダイジング・データはお取引先に見せてもいいんじゃないですかと言われます。ですがその考えは、コンセプトとしてはもっともなのですが、いざ現実に落とし込んで考えると、いろいろ悩ましい話が出てきます。

- どういう点が問題になるのでしょうか?

いくらお取引先とはいえ、大丸が保有している生のデータを公開してしまって果たして良いものかどうかというセキュリティの問題が一点。もう一点は、そもそも生のデータの数字を見せて、それが本当に役に立つのかということです。

そう考えた場合、電子帳票の形、つまり「電子的な一枚もの」の形で情報を共有した方が良いように思えるのです。そうすればセキュリティ面での“けじめ”がつきますし、また「電子的一枚もの」の形をとることにより、お取引先に『大丸の意志、方針』のようなものが伝えられるのではないかと考えました。

- と言いますと?

電子帳票の場合、単なる数字の羅列ではなく、縦軸、横軸に項目分けがしてあるわけです。その項目分けは、時間帯であったり、性別・年齢別であったり、様々な切り口がありうるわけです。この切り口を通じて「大丸が販売データを今どういう視点で見ているのか」が自ずと読み取れるわけです。

また、『一枚もの』というのは、やはり受け手にとって読みやすい形です。生のデータよりは、表やグラフにまとまっていた方が、パッと見で情報を処理できるので、受け手に優しいといえます。この点においては、電子帳票の『表現力』に大きく期待しています。

今後の展開

「改革は情報システムの整備とセット」という社内認識

今後、FiBridgeIIとJFEシステムズに期待するのは、今後、我々が『お客様に選ばれる百貨店』となっていくために、情報化の面でご支援いただきたいということです。大丸では「改革は情報システムの整備とセット」という事が社内の共通認識になっています。例えば、“人事・総務・経理の大阪本社への機能集中”にしても、それをやったせいで東京店や札幌店のサービスレベルが下がったのでは意味がありません。

東京店・札幌店

コストダウンは行ってもサービスレベルを下げてはならないという命題。これを解決するためにも情報システムの拡充が重要なのです。

JFEシステムズには、今後も、優れた製品を開発し、大丸がお客様にとって価値ある百貨店となるための提案をしていただきたいと思います。

第2部 情報システム部の視点

情報システム部の視点から見たFiBridgeIIについて、大丸情報センターシステム運用管理部の小林様と杉本様に、お話を伺いました。大丸情報センターは、大丸グループの情報システム業務や事務処理業務を行っている会社です。

「FiBridgeIIはトラブルがほとんどないので、我々にとっては『おもりのしやすい』システムです。」

大丸情報センター システム運用管理部 小林浩一 統括マネジャー 杉本 晃 主任

導入背景

大丸情報センターが電子帳票に取り組んだ理由

- 大丸情報センターが電子帳票に取り組むようになった理由はどのようなところにあったのでしょうか?

第一部の方で、大丸本社の経営企画室から話がありましたとおり、大丸グループとして、販売管理費の削減というテーマが焦眉の急となっており、この命題には、大丸グループの情報業務を総合担当している弊社としても、真剣に取り組む必要がありました。電子帳票の導入以前は、大丸全体で、1ヶ月に約120万ページもの帳票が印刷されていましたが、これはいくつかの点で宜しくないことに思えました。

- 具体的にはどのような点なのでしょうか。

列挙して言いますと、コスト削減、地球環境問題への対応、情報鮮度の向上、セキュリティ向上の4点で懸念がありました。まずコストに関して言えば、1ヶ月に約120万ページもの帳票が印刷されている状況は、印刷代、紙代などのコストのみならず、搬送コスト、人的コストあらゆる面で、ムダがあり、これは宜しくありませんでした。

- 確かに・・・

また、コストという企業単位、利益本位の考え方を離れたとしても、多くの帳票を印刷している現況は、地球上の紙資源の限界を考えた場合、決して望ましいことではありません。いや、京都議定書などの国際条約が発行した現況を考えれば、社会的責任ある企業として率先して改善していかなければならない課題といえます。このようなエコロジー対応の意味を考えても、帳票の電子化は意味のあることだったと思います。

- 3点目の「情報鮮度」というのは具体的にどういうポイントなのでしょうか。

大所高所で言えば、情報共有のスピードを向上させることでグループ全体のお客様対応能力を強化するという目的がありました。かつての紙ベース帳票の時代には、全国の大丸各店の売上げが全国、全社員に伝わるまでにどうしても1日の時間差が発生していました。この時間差を解消すること、つまり「情報鮮度を向上させること」が重要な課題であり、電子帳票の導入により、解決するべき点でした。

- 最後のセキュリティ改善というのはどういうポイントでしょうか?

紙ベースの帳票と違い、電子ベースの情報にはアカウント管理という形で参照権限を付与することができます。どの情報を誰にどのレベルまで見せてよいかを、中央で集中管理することが可能になります。このような管理体制の確立も、大丸グループ全体として果たさなければならない点でした。

FiBridgeIIを選んだ3つのポイント

- 数ある電子帳票システムの中から「FiBridgeII」をお選びいただいたポイントは何だったのでしょうか?

FiBridgeIIを選んだ理由は3つあります。一つは、“大手企業で多くの導入実績があり、安定稼働していたこと”。もう一つは、“セキュリティ機能、操作性が優れていること”。最後は、“費用面でもリーズナブルであったこと”。この3つがポイントになりました。ですが、最初の段階では他社製品にしようかという流れもありました。

仕分けツールとの接続実績を考えて、いったんは他社製品を検討。しかし・・・

- なぜそういう流れがあったのでしょうか?

レガシーツールとの相性が問題になったのです。これまで帳票については、センターでホストから出力して、それを全国の大丸各店、各部署に搬送するという体制をとっていました。そうなると印刷の際に、発送先の店ごと部署ごとの仕分けが必要になります。この仕分けの部分で、あるツールを使っていたのですが、このツールとの接続実績ということになると、正直言ってFiBridgeIIではない製品の方が優れていたのです。

- そのようなハンデがあったにも関わらず、最終的に「FiBridgeII」をお選びいただいたのはなぜでしょうか

新しいツールの選択基準に“今、使っているレガシーのツールとの相性”を持ってくることが本当に適切なのか、原点に立ち返って考え直したのです。紙の帳票は、なくなりはしないでしょうが、どんどん減っていくでしょう。ということは仕分けツールの重要性も少なくなっていきます。そう考えた場合、仕分けツールとの相性を選定基準にするのは、大丸の将来にとって良くないことに思えました。そこで最初に述べた3つのポイントに立ち返り、やはりFiBridgeIIで行こうということになったのです。

大丸における「FiBridgeII」活用例 大丸における「FiBridgeII」活用例

導入後の効果

安全性と運用のしやすさへの評価

- 導入にあたり心配事はありませんでしたか?

当社で使っているホストとも既に接続実績があったので、特に心配はありませんでした。実際、スケジュールどおりにスムーズに導入できました。

- 導入後のご感想はいかがですか?

期待通りの効果を上げてくれています。システムダウンとかソフトのハングとかそういう事が起きないのは、さすがに導入実績が豊富なだけのことはあると感心しています。

- 運用面ではどうですか?

UNIXの基礎知識があれば問題なく運用できます。情報システム部門としては“おもりのしやすいシステム”です。またJFEシステムズのサポートも良いので、システム運用については特に悩むところはありません。

今後の展開

『見る帳票』と『作業する帳票』・・・今後のFiBridgeIIへの期待

- エンドユーザである大丸の経営企画部としては、「どの帳票を、どこまで、誰にまで公開していいのか、その線引きが難しい」という感想をお持ちでした。大丸情報センターとしてはどう思われますか?

その線引きは、我々としても悩ましいところです。現在は「機密度がシビアな帳票は、そういう物が存在することすら、一般社員には伝えない」といったポリシーで運用しています。どのような方針になろうとも即応できるよう、システム上の準備、ダンドリだけは整えておくようにしています。

- 「FiBridgeII」への今後の要望はございますか。

帳票には、売上げ報告などの「見る帳票」と、未入金チェックなどの「作業するための帳票」の二通りがあると思います。将来的な要望としては、この「作業のための帳票」に作業支援機能がつくと嬉しいところです。消し込みや付けあわせなどが帳票上でできてしまえれば好都合ですね。

- 大丸グループでの今後の電子帳票の展望などあればお知らせください。

大丸情報センターでは、冒頭に述べましたとおり、「コスト削減」、「情報鮮度の向上」という企業価値向上の側面、そして紙帳票の印刷量削減という「エコロジー対応の側面」、さらに情報閲覧権限の策定という「情報漏洩防止の管理」。これら4つの視点を念頭に、グループ全体の情報処理の最適化に貢献したいと考えております。この目的を達成するためにもJFEシステムズには優れた技術とサービスを継続提供していただく事が不可欠です。皆様の一層のご協力に期待いたします。

- お忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。

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