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食の安心・安全は、付加価値からコストになった。

キーワード
  • 食品業向け 統合データマネージメント
食の安心・安全は、付加価値からコストになった。

食品ソリューション事業部 ソリューション開発部
渡邉 友規

「MerQurius(メルクリウス)」の国内導入企業は160社を超え、年商1,000億円以上の食品メーカー(グループ会社での利用を含む)に限れば、実に過半数にご利用いただいている、食品の品質・情報管理のデファクトスタンダードである。これは、『今日あなたが口にした食品のどれかは、MerQuriusで品質情報管理がされている』ほどの導入実績だ。このポジションを築いたのは、1999年に食品メーカーのシステム構築に携わって以来、お客様が求める様々なニーズに応えてきたからに他ならない。では、現在、食品業界はどんな課題を抱え、「MerQurius」はどのようにこれを解決しているのか。導入プロジェクトの統括を行っている渡邉に聞いた。

安全情報の開示はトレンドから「当たり前」に

私たちのビジネスがスタートした1999年から2008年ぐらいまでは、食品メーカーの大きな課題は、情報が各部門に散在していたことでした。案件も、社内での情報を整備し、取引先企業や消費者からの原材料に関する問い合わせに、迅速に回答する環境づくりを整備する取り組みがメインでした。

2008年以降は、食品の偽装問題などから法律が相次いで施行されたことを受けて、取引先からより詳細な情報を開示するように要求されることが増えてきました。

企業によって求める情報の書式・広さ・深さが異なる中、配合表・産地・検査系データ・製造・調理工程などを、開示する必要が生じたのです。

さらに、食の安心・安全への意識の高まりが一時のトレンドではなく、当たり前になり、情報開示も「当然のこと」になっていきました。言い換えれば、情報を開示したからといって付加価値にはならない、むしろコストになるということです。

この作業を5~10名が専門で行うお客様は多いですが、残業理由のワースト上位を占めることもあるほど。その分の人件費もかかりますが、販売・営業コストに上乗せするわけにもいきません。


一方、食品業界全体では、人事・経理・会計など基幹系や生産管理系のシステム化は進んでいても、品質情報・商品情報のシステム化はなかなか進んでいなかったのが実情です。「食の安心・安全への要求が高まっているのは知っているが、人手を十分に割くことができない」「どういう仕組みが最適か分からない」「表計算ソフト・紙ベースで人が管理している」というお客様はとても多いと思います。

偏在している膨大な社内情報を整理、統一化

エンドユーザーへの情報開示に向けて、社内のデータを共通化すること。そして、情報開示業務を効率的かつシンプルにすること。これは、現在、食品業界のお客様の多くが抱える課題と言えます。

これを解決するため、「Mercrius(メルクリウス)」、あるいは配合管理・食品法規管理システム「Quebel(キューベル)」、Mercrius・Quebel統合ソリューション「MerQurius」を導入する際には、情報開示のために必要なデータの流れを把握することが欠かせません。

しかし、現状では、情報の流れを誰も正確に理解しておらず、現場では隣の部署で行われる処理も知らないということもあります。そのため、私たちは、それぞれのデータを誰が入力し、他に入力・変更することがないかなどをきちんとつかむことからスタートし、そのうえで、適切な入力方法やデータの精度を保つためのプロセスを考えていきます。


さらに、偏在している膨大な社内情報の中から開示したい情報がどこにあるかを洗い出します。

情報開示するまでの承認プロセスが各社のビジネス習慣などによって異なる中、情報開示までの一般的な管理手法やこれまで私が担当した数十社におよぶお客様の成功・失敗事例を示し、社内の業務を見える化し、自社に合った形に統一していくことをお客様に対して提案していきます。原材料メーカーには原材料メーカーの、食品メーカーには食品メーカーのやり方がありますので、それを踏まえて考えていきます。

ただ、原材料メーカー/食品メーカーなど、業種も異なる複数の案件に取り組んでいく中で分かったのは、問題・課題は共通する部分が非常に多いということ。こちらが推測して、問題点らしきところを指摘してみると、お客様に同意・納得いただけるケースは多いんです。

もちろん、解決策はお客様の事情に合わせて考えますが、それもパターンが似てきます。そのため、これまでの経験で得た正解、いわば食品業界のベストプラクティスに、いかに近づけていくかというアプローチで解決策を提供している感じがします。

蓄積した知見・ノウハウをもとに基幹システムを創る

私たちの強みは、何といっても「MerQurius(Mercrius、Quebel)」をこれまで160社のお客様に導入してきた実績です。

冷食、油脂、菓子、食肉、コンビニ、調味料など、様々な業種に導入されており、大抵の課題は経験、解決してきたという自負もあります。その知見・ノウハウを持って、お客様とひざを突き合わせながら、課題抽出~解決策提示までを行い、「MerQurius」をお客様向けにカスタマイズしていきます。


ご存知の通り、社会から食品メーカーに対する要求がどんどん増えてきています。そのニーズに答えられるよう、導入した後も常に進化していく必要があるわけです。

常にその声に答えてきたのが、「MerQurius」。

導入して終わりというお客様は、非常に少ないですね。

MerQuriusをやり始めてから14年目になりましたが、最近お客様から「MerQuriusは当社の基幹システムだ」というお言葉をいただくことが多くなりました。

食品メーカーにとって企業の根幹を成している情報をいかに無駄なく正確に鮮度よく集められるか、どうやって活用するかを考えてきた私たちにとって、うれしい言葉でした。常に進化しながら基幹を担うシステムってそうはないですよね。

食品メーカーの基幹システムを創っているということを、私たちは常に心の真ん中に置いて考えています。

「お客様が実務で体感できる説明を」

私は入社後、お客様と交渉し提案するという仕事を多くやってきました。そうした中から、常に先手で相手の立場で考え、納得するゴールを想定しながら、自分の中で論理立てて考える習慣が身に付いていったように思います。

現在は、15名程度のチームのマネジメントも行っています。メンバーによく言うのは、「お客様が実務で体感できるような説明をすること」。

私たちは、業務状況を詳しく知るため、調達や製造に関わっている現場の方と話す機会も多くあります。だからこそ、機能の説明やバージョンアップ情報の提示はシステム屋目線だけではダメ。

お客様の業務に置き代え「こういう場面でこう使えるんです」などと説明することが重要だと説いています。

しかし、お客様の業務に置き代えて話すというのはとても難しい。お客様の話を聞き、想像するのが一番です。

そのため、自分たちでも業務知識を習得するようにしています。現在、月に1回勉強会を開き、私たちが蓄積したものをメンバーに継承しています。

目標は、お客様と対等に話せるようになること。製品や機能説明は度外視して、「お客様の言う『製品』『配合』って何?」というところから、食品業界の業務知識を再整理させています。


業種ごとの考え方があるので、一筋縄ではいきませんが、幸い、食品の品質に関わるシステムを扱っている会社は非常に少ない中で、当社には専門知識と経験を持ったメンバーが多数在籍しています。

1999年の立ち上げ当初から第一線で経験を積んできたメンバーの中には、「冷食業界のプロ」「油脂業界のプロ」「菓子業界のプロ」というメンバーもいます。そんなプロたちの知見を活用して、次の世代を育成することが、今の私の最大のミッションです。

この事業も大きくなりました。これまで培った数々の知見・ノウハウを後進に継承していかないと、お客様のニーズに迅速に対応できません。

***

現在は、個社案件を実行している部下に対して指導や方向性を示しながら、客先に出向き、お客様の課題を解決することが多いという渡邉。目標を聞くと「後輩たちが独り立ちして、多くの課題解決ができるようにすること」と答えた。大きく成長したMerQuriusを次代へ継承する役割を担う。休日は2人の子供(3歳、1歳)と過ごすことが多いと言う。趣味はプロレス観戦(根っからの新日派)とマンガを読むこと。日本史(最近は古代史)の書籍を読むことも多い。

※コラム内容は2015年2月時点のものです。

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