「第二に、開発およびカスタマイズのための環境が整っているということ。こちらもインターフェイスが優しく、開発が容易に行えると判断しました。第三にはコストが挙げられます。想定していた人数での利用だと、ユーザごとのライセンスではなくCPUベースでの課金となるSagentの方が低コストに抑えられたのです」
「そしてもうひとつ」と、磯氏はBIだけでなくETLについても言及しています。「Sagentの優れた点としてETL機能があります。当初はあまり評価対象にはなっていなかったのですが、結果的にはこの機能が大きな役割を占めるようになったのです」
当初、平成14年の9月から10月には開発作業を開始する予定でしたが、諸々の事情から実際には11月の半ばのスタートとなってしまいました。しかし、リリース時期の予定は変わらず、年末までに何とか完成させなくてはならない。1ヶ月半という短期間での勝負となったのです。
開発時の状況について磯氏はこう語ります。「結果としては間に合いましたが、最初は本当にできるだろうかという思いがありました。1ヶ月半という短い期間で開発が行えたのは、まずSagentという製品の良さにあると思います。開発作業がGUIベースであるため、非常に扱いやすいのです。操作も簡単で、部品をワークエリアに並べていくだけで構築できてしまいます。これで、かなりの作業時間を短縮できたでしょう」
ジャパンエナジーにおけるSagentの活用は、現在はまだすべての社員が利用しているものではありません。しかしこれまでのところは充分に満足できるものだと高山氏は見ています。「まず、データベースの入り口がひとつにまとまったことで使いやすくなりました」とデータ統合のメリットを語ります。
さらにユーザの利用勝手についても、「使いやすいインターフェイスに変わったことで、利用に対する敷居が低くなったと言えるでしょう。Sagentの分析機能を十二分に活用するレベルにはまだ達していませんが、自分でデータを引っ張ってきて自由自在に分析できるようになったという点は大きいです。これから本格稼動になったら、多くの社員にどんどん馴染んでもらい大いに活用してほしいですね」と、今後の浸透に期待しています。
さらに、高山氏はシステム面での展望についても語ってくれました。「実は今年、新しい会計システムもカットオーバーし、今のところ順調に稼動しています。これから販売系のシステムとつなげて、ひとつの同じデータウェアハウスの中で運用していきたいと考えていきます。他にも、精製系の部門でデータウェアハウスを作りたいという動きがあるので、こちらも連携したいですね。物流系でも同じようなニーズはありますし、データの統合に向けてまだまだやることはたくさんありますね」と、前向きな姿勢を見せています。「もちろん、これからの開発にもJFEシステムズには期待していますし、それに応えてくれるものと信じています」
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